今回は、30代事務職(女)さんが、飲み会で暴力と同等のパワハラを受けたパワハラ体験談をご紹介してみます。飲み会でのパワハラ解決手段としては、1.酔っている上司とわかった場合はテーブルに呼ばれても一人で動かない、2.できるだけ長居はしない、3.隣には決して座らずできるだけ対角線上に座る、の3つがあるそうです。
面接時プライベートな質問が多い会社に就職
30代で契約社員として商社で事務職として仕事をしている関西在住の女性です。
現在、結婚を前提にお付き合いをしている男性はいるのですが、婚約はおろかプロポーズもまだ受けていない状態で、交際が始まって3年目になります。
勤めている会社では、面接を受ける際に20代後半だった私に「結婚の有無」を確認する質問があり、「結婚はまだしていないですがお付き合いしている男性はいます」と答えると「近い将来、その方と結婚のご予定はありますか?」とプライベートな質問を深掘りされたことがあり、採用について女性の将来の離職を想定しているような印象を受けたのが第一印象でした。
少し会社のプライベートに対する質問の多さは気になったものの採用の通知をいただきひとまず職に就くことになりました。
飲み会での上司のパワハラ
そんな私が、この会社に勤務をして1ヶ月が過ぎたあたりで、直属の上司を含めて部署だけで親睦会を開催してもらった際に、パワハラを体験しました。私はお酒が全く飲めない体質のため、とにかく周囲がお酒に酔って饒舌になっていくにつれて話を合わせて、会話に入ろうと意識して対応をしていた時に、上司のテーブルから声がかかりました。
テーブルには上司が出来上がった状態になっており、そのテーブルには誰もおらず酔っ払った上司と二人だけでテーブルを囲むような状況となりました。他のテーブルでは他のメンバーが楽しそうに会話をしているところ、私は酔った上司が語る会社への想いや部下に対する接し方や精神面にまつわる話を延々聞かされてとにかく「おっしゃる通りですね」と肯定するように相槌を打っていました。
しかし、突然上司が私の相槌が適当だと怒り出し、私の手をいきなり掴み机に数回叩きつけるような行為をしてきました。身の危険を感じた私は必死に「やめてください」と大きな声を出して、周囲に危険を察してもらうように取り計らうと周囲から上司を取り押さえるように人が集まりことなきを得ました。
その日以来、上司と何度も仕事で顔を合わせていますが謝罪されることはなく、何事もなかったかのような振る舞いをしており、とても腹立たしく感じた上に、顔見るだけで親睦会での一幕が頭に浮かび上がってしまいストレスを感じるようになりました。暴力と同等のパワハラを入社して1ヶ月で受けた私はショックで仕事を続けるのが辛くなったほどでした。
飲み会での3つのパワハラ解決手段
お酒の場で発生した今回のパワハラを解決する手段としては3つあります。
1.酔っている上司とわかった場合はテーブルに呼ばれても一人で動かない。
2.できるだけ長居はしない。
3.隣には決して座らずできるだけ対角線上に座る。
対策1.ではお酒の場なので理性を保った状態では起こらないことが発生するリスクがあるため、同じテーブルに人がいるととっさに守ってくれる余地があります。
対策2.では、酔っ払っている場合は話が長くなりがちであり、話の内容に感情を盛り込む場合が多いため怒り出すような内容を話す前に早めに別のテーブルに移動するように心がけたり、難しい場合はトイレに行くなど理由を考えておいて移動する手立てをしておくことが必要です。
対策3.ではとにかく体に触られるようなことがないためにも、隣には絶対に座ることは避けます。そして、向かい合って座ると、人は無意識に敵視をしてしまうため、斜め向かいに座ることで相手に敵意を持つことがなく、リラックスして接することができるという心理面における作用が期待できます。
対策1.と2.では、心がけるという点では簡単に行動に移せそうですが、結果として一緒にテーブルに付いてもらうことや長居をしないというのはタイミングを外せば、たちまち窮地に陥るリスクがあり、成功させるには周りのチャンスがなければいけないところは気になります。
しかし、対策3.は呼ばれた直後に自分で座席の位置を決めることができるので、どんな状況においても実行することができる点が魅力であり、これと言った悪い点はないため、最も簡単かつ効果的な対策と言えます。
お酒の場での対応は、難しいと思われがちですが、立ち位置をしっかりと確保して、自分の身の安全を自分で守りリミッターの外れた人の暴走に巻き込まれないように注意をしておきましょう。