今回は、30代会社員(男)さんが、パワハラ上司から、キャパオーバーの仕事をさせられたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラへの対処法として、1.一旦冷静になり詳細な分析・対処法を考える、2.仕事でわざとミスをする、3.同僚との関係性を築く努力をする、などがあるそうです。

キャパオーバーの仕事をさせられるパワハラ

30代で会社員をしています。関東地区に住んでいる男性です。

当時私は事業所の中の副責任者という立ち位置で仕事をしていました。上からの指示に従いながら、パート・アルバイトの方々を取りまとめていかなければならないポジションです。

当時の上司より、かなりの量の仕事が降ってきました。上司から依頼されているもの以外にも自分で抱えているものやスタッフの管理も行っていたので、さすがに容量オーバーな状況です。

それにも関わらず、仕事を任される量が変わらないため、完全にパワハラだと認識しました。

パワハラ対処法1:一旦冷静になり詳細な分析・対処法を考える

私の場合、まず一旦冷静になり、分析を行いました。

「なぜ上司は私にこんなにも仕事をふってくるのだろう」このことから考え、分析を続けた結果、「この人仕事できないんだ!だから私にふってくるのか」という結果にたどり着きました。

改めて考えれば、この結論は当たり前のことだったのかもしれません。しかも、この上司は私が一生懸命行った仕事を自分の成果として発表していたこともわかりました。

さすがにこれには切れそうになりましたが、逆にこの手を利用しようとも思いつきました。まずは現状を分析した上で詳細な対処法を考えることにしています。

パワハラ対処法2:仕事でわざとミスをする

対処法1でパワハラはなぜ起きるのだろうという分析を行い、それを元に具体的な行動を行います。

先ほども記したように、私が取り組んできたものを自分の成果物として報告していたことがわかりました。つまり、言い換えれば私にふってきた仕事は本部に提出する書類の一部だったことが分かったのです。

上司は自分の評価よりも部下の評価を気にとめることが上司という立ち位置だと認識していましたので、この上司を許せない気持ちで溢れかえっていました。しかし、本部で提出する書類を私が作っているのだからこれを利用しない手は無いと感じました。

本部には月1ペースで資料を提出することになっています。中身は1ヶ月の報告書というものです。利用人数や来館人数、事業開催数や参加人数などを報告します。そこの数値をあえて微妙に正確なものとズラしました。

本来、こういう行為はいけないことだと分かっています。しかし、それほど私の怒りは抑えきれなかったということです。ただ、私の作った書類が直接本部に行くわけではなく、必ず上司のチェックが入ります。

チェック時に上司から間違っている指摘が入ります。本部に出す書類なので上司の目も真剣です。

パワハラ対処法3:同僚との関係性を築く努力をする

最初の1ヶ月はこの程度で終わらせます。2ヶ月目は更に2箇所間違えて作成します。そうするとまた上司より指摘が入ります。このような感じでミスをしている箇所を数ヶ月に分けて発生させていきました。

さすがに上司も、私の行動に腹が立ったのか、ミスをすることに関して激怒してきました。激怒したタイミングで私はもうこの業務はできないと他の社員の前で申告します。他の社員も私の意見に同調してくれました。

なぜなら、私が数ヶ月間に渡り、ミスを繰り返していることに対して心配してくれたからです。私は数ヶ月、書類作成の件だけでなく、周囲との関係性を築く努力をしてきました。

そうすることで、私の味方になってくれると思ったからです。予測は的中し、ほとんどの皆さんが私の状況をフォローする立ち位置に回ってくれました。さすがの上司も続けろとは言いませんでした。

本来私がやってきた仕事は上司の仕事でもあります。ですので、ご自身で自分の仕事をやるよう伝え、上司も了承しました。

しかも、今まで私に任せていたので上司は作成手順や書類の保管場所も一切知りません。相当苦労されたと聞いています。それ以降、私に必要以上の仕事は任せてこなくなりました。