今回は、人事部会社員(女)さんが、全社員の前で徹底的に人格否定するパワハラ上司のパワハラを軽減した体験をご紹介してみます。全社員の前で徹底的に人格否定するパワハラを解決する方法として、1.パワハラ上司を徹底的に観察し分析する、2.仕事のミスを無くし締切を厳守する、3.スピーディーに仕事をする、などがあるそうです。

全社員の前で徹底的に人格否定するパワハラ

私は現在人事をやらせて頂いている会社員の女性です。住んでいる地域は関東地方です。

前職の会社がパワハラでほぼ毎日女性社員のだれかが泣いているような会社でした。

初めて、会社で号泣する女性を見て心底驚いたのを覚えています。

この会社のパワハラは、社長すら文句がいえないどころか注意すらできない王様の男の上司がいて、その人がいわゆる「公開処刑」スタイルで恫喝します。

全社員が見ている前で、徹底的に人格否定をします。

見ている方もトラウマになりますし、パワハラされた方はさらにトラウマになり、退職した今でも退職した人同士で「あいつを超えるやつはいない」と笑い話になっています(笑)

今の会社で嫌なことがあっても「あいつよりいいでしょ?!」と必ず言われます。

全社員の前で徹底的に人格否定するパワハラ解決方法

パワハラの解決方法ですが、私の場合は完全になくすことができませんでしたが、軽減することはできました。

パワハラ上司を徹底的に観察し分析する

何をしたかというと、パワハラ上司を徹底的に観察しさらに分析をすることです。

パワハラの解決方法の王道は、その上の上司に相談したり人事に相談することだと思いますが、大抵の会社は、上司をかばいます。

実際に相談した先輩も何人かいましたが、結局会社にいられなくなりました。

ですので、自分の身は自分で守るしかないのだと感じたからです。

パワハラ上司は、主に仕事に絡めた暴言をいってきました。

「どうしてできない?」「どうして覚えない?」「どうしてもっと早く昼休憩からあがらない?」

この文句は前後関係がなければ、見る人からみれば普通の指摘に聞こえる部分もあるかもしれませんが、本当に全て理不尽な状況下でいわれた理不尽な言葉です。

仕事のミスを無くし締切を厳守する

とにかく、仕事に絡めて人格否定をするのが好きだったので、まずはパワハラ上司に関わる仕事について、絶対にミスがないようにまた締切をすぎることは絶対にないようにしました。

また、勤務態度などについて何か言ってきた際には必ずメモを取り、すぐに直すようにしました。

当初はいうことを聞くことに気分の悪い思いもしましたが、まずは、パワハラ上司が「言うこと」がないような状況を作り出しました。

何か指摘したくても、言う内容が見つからない状況を作ることにしたのです。

すると、何かいいたそうでもいえることがなく悔しそうな顔をすることが増えました。

そういったことが増えてきたときに次に行ったことは、少しずつパワハラ上司の想像を超えるような仕事をすることでした。

スピーディーに仕事をする

どういうことかというと小さなことです。

いつも、締切ぎりぎりに書類などを出すというレッテル(実際はそういうことはない)を貼られていたので、いつもかなりスピーディーに提出することを心掛けました。

また、質問などに答えられないことがないように常に回答ができる状態を作り、パワハラ上司の仕事が遅くなることがないようにしました。

せっかちで、自己中心的な性格だったので、何より自分の邪魔をされるのが嫌いな人間だったからです。

ですので、こういった行動はパワハラ上司の仕事を助けることにもつながったため、ほとんど暴言をいわれることは少なくなりました。

人の根本的な性格は変わらない

ですが、人の根本的な性格はそう簡単には変わりません。

段々、パワハラがなくなった後も理不尽なことをいわれることはありました。

ですが、そういったことがあっても少しでもパワハラを自分の力で減らすことができたというのが、少しばかりの自信となったこと、またパワハラ上司の対策で行っていた色々なことが結果的に、仕事の実務能力向上につながり、いろんな場面で感謝されることが増えたことから、そんなにショックを受けなくなっていました。

パワハラの根本的な解決はなかなか難しいかもしれませんが、少なくとも自分の身を守る方法はあると思います。

まずはパワハラをする人間を冷静に観察し、ただやみくもにストレスを与えられるのではなく、どうパワハラをする人間を乗り越えるかを戦略的に考えるのが有効だと思います。