今回は、40代元会社員(女)さんが、お局様からの洗礼を受け3か月で退職した経験に基づくお局様のパワハラ対処方法3選をご紹介してみます。お局様のパワハラに対処する方法として、1.お局様を気にしない、2.お局様の存在を認める、3.どんな嫌がらせを受けたのかを書き留める、の3つがあるそうです。最終的には、環境を変えることも必要だとのことです。
お局様のパワハラ
関西に住んでいる40代女性、主婦です。
知人の紹介で入った会社で、お局様からの洗礼を受けバカらしくなり3か月で退職した経験があります。
私としては、3か月でもよく続いたと我ながら関心します。年齢もさほど変わらないその会社の主のような自称・社長秘書のお局様でした。
その会社の主である女性から受けた嫌がらせは、
・仕事内容で質問しても「聞く前に調べろ」と全く業務を教えて貰えない。
・こちらが言ってもいないことを周りに吹聴する。
・自分の失敗をこちらのやった作業のミスにすり替える。
・ありもしない事を悪く言いふらす。
・挨拶をしても無視。
などなど、数えきれないつまらない嫌がらせでした。
なぜ私が、会社の主であるお局様から嫌がらせを受けるようになったのか?
それは、私がその人になびかなかったことが気に入らなかった様です。
・その人の意見に同調しない。
・その人が尊敬している上司と私が仲が良い。
・女子が大好きな仲間意識を私は好きではない。
・お局様が想像していたより業務をこなせる私が気に入らない。
など、お局様は自分が私より劣っているかもしれないと感じたことに不安と嫉妬があったようです。
お局様と私では、担当する業務が違っていたので、比較の仕様がないと思うのですが、入社してすぐに会社に馴染んで可愛がられていた私を疎ましく思ったようです。
これは、どこの会社でも起こり得る事情だと思います。先輩の女性が、若い新人女子をいじめる。ドラマやアニメの世界ではなく、ごく普通の出来事です。私は若い新人でもなく、お局様と年齢も近かったのですが、嫉妬からくる嫌がらせを受けました。
ですから、女性が女性に嫉妬し妬む対象に若さは関係ないような気がします。では、そんなお局様からのパワハラ(嫌がらせ・いじめ)をどう対処すればいいのかをお伝えします。
まず、お局様はなぜ嫌がらせをしてしまうのかです。それは、自分に自信がないからです。勝手に誰かのことをライバルだと思いこみ、勝手に自分はその人より劣っていると劣等感を抱く。
その劣等感を周囲に知られないようにするため、自分を大きくみせようとする。
その大きくみせようとする行動が、暴言や冷たい態度に変わっていくのです。
お局様のパワハラ対処方法3選
そんなお局様への対処方法を3つ紹介します。
その1 お局様を気にしない
お局様の行動や言動に振り回されることなく、ただひたすら自分の仕事に集中することです。気にしないのがいちばんです。その人の行動や言動に振り回されていると、逆にお局様は困った様子を見て喜んでいます。
困った顔やビクビクしている様子を見て楽しんでいるのです。
お局様に反応しないことがいちばんです。
ただ、この対処法は新人の若い女子には難しいかもしれません。まだ右も左も分からない段階では、自分の仕事に集中したくても、そこまでのスキルが備わっていない場合もあります。
ですが、反応しない人に永遠に嫌がらせをするほど、お局様もヒマではありません。反応することを面白がっているわけですから、お局様が自分に飽きるのを待ちましょう!
その2 お局様の存在を認める
どうしても仕事上、お局様と関わらないといけない場合があります。劣等感を抱いているお局様は、他人が自分を認めてくれることにより優越感で満たされ安心します。
お局様が嫌がらせをする原因は、「自分はあの人より劣っている」「もしかすると自分の立場を奪われるのではないか」という不安から、相手を攻撃したくなるのです。
ですから、「私とあなた(お局様)は比較する対象ではない」ということを示すことが大切です。要は敵ではないということです。そうすると、お局様の方も安心し攻撃することはなくなるでしょう。
ただ、そのお局様がどうしようもなく仕事ができなくて、仕事で頼るべきところがなかったときは難しいかもしれません。ですが、そんな時は、仕事ではなく女性として、人生の先輩として価値を認めるといいかもしれません。
その3 どんな嫌がらせを受けたのかを書き留める
あからさまに態度にだしてくるお局様は、まだ対処がしやすいです。ですが、そうでない場合もあります。周りにバレないような悪質ないじめです。そうなった場合は、自分で対処するよりも上司など会社へ相談する方がいいです。
相談する材料として、細かい内容・情報はとても重要です。いつ、どこで、誰に、どんな嫌がらせを受けたのか、です。「いつ」は、日付だけでなく時間もです。「どんな嫌がらせを受けたのか」は、言葉・態度など全て細かくです。相談する相手に、「嘘ではない、これは事実だ」ということが伝わる様に細かくメモをしておくといいです。
ただし、上司に相談したところで、「実際にみていないので君の言っていることが真実かは判断しにくい。双方の事情を聞くことにする」と言われてしまうと、状況は厳しいです。なぜなら、お局様は大抵、社歴も長く会社の主のようにのさばっていますから、上司よりも権力があったり、裏ボス的な存在の場合があります。
そうなると、こちらがどんなに細かく状況を話したところで、お局様に何も言えない上司もいます。上司に相談するタイミングとしては、お局様からの嫌がらせを受けているとき、周りに誰かいるといいでしょう。上司の前でお局様が暴言を吐くなどしたときは、相談のチャンスです。実際にお局様の行動を皆も見ているのですから、こちらが嘘をついていないことは明らかです。
最終的には環境を変えることも必要
仕事は生きていくうえで長い付き合いとなる場所です。
できることなら、毎日行きたくなる環境で過ごしたいものです。そのためにも、我慢せずに自分から行動することは大切です。
自分なりの対策をする、上司や会社へ相談してみる、それをしたところで、もしお局様からの嫌がらせがまだ続くようなら、更に、お局様の肩を持つような会社であれば、そこに長く留まる理由はありません。環境を変えることも必要です。