今回は、40代在宅ワーカー(女)さんが、しつこく絡んでくるパワハラ先輩に絡まれて悩んだパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ解決方法としては、転職すれば良いとのことです。
しつこく絡んでくるパワハラ先輩
私は女性。現在40代、関西に住んでいます。今は、在宅ワーカーをしていますが、ここまでたくさんの職歴があります。
このパワハラは私が20代の時の話です。当時、国立の文化施設で受付とか、館内業務をしていました。ここにいた先輩職員に1人、ものすごく勝気な人がいて。ついに私もターゲットにされたのでした。
職員全員にケンカを売って歩いていた人なので、気に病まなくても良かったのかもしれませんが、その先輩職員は私に特別しつこく絡んできました。パワハラの種類としては「人間関係からの切り離し」「個の侵害」に当たるものだと思います。
初めは、他の若手職員を扇動して「あんな人を仕事の輪に入れるな。」という事から始まり、そのうち、仕事で一緒になった時に、「休みの日は何をしているの?」「何か趣味はないの?」私が見つけてあげようと言わんばかりにあれは?これは?としつこく詰問してくるようになり、発展して、次は私の服装や髪形について始業時間から就業時間までああしろ、こうしろと命令し続けたり、ついにはお昼ごはん(お弁当)の内容をくまなくチェックし、「なんであれは食べないの?アレルギーだから?」繰り返し繰り返し、健康という個人情報を徹底的に聞き出そうとしてきたのでした。
パワハラに対抗
実は、この先輩職員と一度、大喧嘩になった事があり、その時に職場の年長の職員さんが間に入って下さり、「人間関係の切り離し」がなくなり、これで、このパワハラ問題は解決を見たかに思えましたが、この先輩職員、リーダー格の職員さんから、注意されても私から手を引かず、あの手この手でパワハラを続けてきたのです。
「個の侵害」にあたる発言を繰り返される時に取った私の対処法は「理屈を持って反論する。」例えば、「あなたの趣味を見つけてあげよう。」という上から目線の話題で問い詰められた時には、「趣味は絶対に持たないといけないのですか?」というように。これは、1人でもできる違法性のない解決法ですが、相手が懲りない、しつこい人だとこちらが疲弊して来ます。
私も相当に辛抱しながらこの方法で反撃を続けていましたが、お昼ごはんの監視が始まった頃から本格的に心を病み始めました。この時の解決法が一番まずかったのですが、それは、年長の職員に相談すること。私は親の勧めでそうしてしまったのですが、結局は、この年長の職員にも冷たくあしらわれることになり、職場での立場がますます悪くなり、居場所がなくなってしまったのです。
転職を決意
パワハラについて、職場の中で相談するのは非常にまずいと身に沁みました。その後、私は1人でこの先輩職員と闘い続けることになり、ある日、また仕事中にお昼ごはんのことで因縁をつけ絡んできたこの先輩に、とりあえず、話を聞きいれたふりをして相手の気持ちをひきつけ、最後に「人の食事を監視し続けるって、恥ずかしいと思わないのですか!」バチン!ときつい口調で言い放ちました。
さすがにこれは堪えたようですが、これが効いたのもつかの間。私には直接何も言わないものの、休憩が一緒になるたびにお昼ごはんの内容を監視して「今日はあんなの食べてる。」聞こえるか聞こえないかの小さい声で嫌味を言い放つように。
幸い、何年か同じ職場で一緒に働いていると、その人の性格、弱点のようなものも分ってきたりします。勝ち気で、誰にでもケンカを売り、注意されても怒られても懲りずにまたやってくる。
しかし、この先輩職員、そのわりには誰にも勝てた試しはない人でした。この人なら私は絶対に負けない。絶対に攻略法はある。そのためには更なる人間観察。加害者をよく観察することは、パワハラ解決にとって一番重要なことかもしれません。この時、私が導き出した答えは、「転職しよう!」
平穏無事にパワハラを解決
いい職場だったけど、職場の事情も変わってきた。今いる職場より、ランクの高い所へ。パートタイムでしたので、今度はフルタイムの仕事へ。あの先輩職員の手が届かない所へ転職してしまえば、二度と手を出せなくなる。
転職してから何か月かして、退職のあいさつを兼ねて職場を訪ねた時、さんざんパワハラを繰り返した先輩職員はもう、私と目も合わせられないという顔をしていました。こうして、平穏無事にパワハラを解決に導いたのでした。