今回は、30代元会社員(男)さんが、初めてのパワハラで実践した3つの対処方法をご紹介してみます。パワハラへの対処方法として、1.相手に意見を言う、2.味方・第三者に相談、3.終わりが見えているので何もしない、の3つを実行してみたそうです。特に大事だと思ったのは、最初に、パワハラしてくる相手から、なめられないことだそうです。

40代社長との出会いからパワハラが始まる

30代男性、東北地方で会社員をしていたときの体験です。

これまで環境に恵まれてきたのか、パワハラと言えるような経験をしたことはありませんでした。

しかし、30を過ぎて、ついに初めてのパワハラを受けたのです。

あるプロジェクトで東京へ出向することとなり、出向先の社長を含め数人で3ヶ月弱共に仕事をしました。

その社長と初めて挨拶をしたときには、特別嫌な印象はありませんでした。年齢は大体40代後半くらい。

フランクな話し方と緊張感をもたせない雰囲気で、この先数ヶ月間やっていけそうだなとその時は感じました。

ただその時、いわゆる「寝てないアピール」が気にはなったのですが。10代、20代ならともかく、40代の社長の肩書きを持つ人でも、「今日も1時間しか寝てない」みたいな話をするんだなあと。

最初でなめられたのがパワハラのキッカケ

私の悪い癖で、初対面の目上の人に出会ったとき、必要以上に下手に出る傾向がありました。自分でも分かっていたのですが、出向先でうまくやりたいという意識から、この時も無駄に、この社長の話に「いい反応」をしてしまったと反省しています。

おそらくここから「こいつなら、なめても大丈夫」につながっていったのではと思います。

はじめの1、2週間はなんの問題もありませんでした。しかし、プロジェクトにトラブルが発生しだすと余裕が無くなったのか、その社長の態度に変化がみられました。

まずは、舌打ち、大げさなため息から始まり、目の前の距離で小声の文句。などなど。

ちなみに私は100歩譲ろうとも、何か言われるようなミスはしていません。

初めは「機嫌悪いな」程度に思っていました。しかし、やはり私に向かっての文句のようなので、聞き取れない小声に対して「何ですか?」と聞きなおすも、無言。

かなりイライラしていましたが、それ以上どうすることも無く我慢しました。自分自身、一人で作業しているときはブツブツ文句を言っているので。

パワハラには早い段階でしっかり対処すべきだった

今考えれば、このくらいの時に、はっきりとした態度をとれば良かったと思います。はっきりと「そのような態度では、一緒に仕事をしにくい」ということを伝えることが、できたらよかったのですが、やはり、その時には難しかったのです。

この後、解決方法と共にパワハラへ発展する過程をお話します。

【解決方法1】相手に意見を言う。

その社長の言動はひどくなる一方で、聞いていない話を伝えたと激昂、クライアントにさらっと自分のせいであるかのような発言。嘘といえるようなものも増えてきました。

仕事の進捗、自分の評価に影響してくるので、本人に意見、反論しようと決意しました。

しかし、話があると言っても「時間が無い」「また後で」。

メールをしても返信が来ず。メールをみたか直接確認しても「見てない」「あとで見る」。。

【結果】まともに相手にされなかった

結果として、2人の間では、まったく解決には向かいませんでした。むしろ私の怒りを認知したようなので、敵対関係のようなものが強くなりました。

【解決方法2】味方・第三者に相談

このあたりから、あからさまに無視されることも出てきました。仕事上影響のでないところだけでやってくる感じが、意識的にやってるなーという感じでした。

問題を大きくすることは、なんとなく避けたかったのですが、私自身フラストレーションが、かなり溜まっていたので、とうとう自分の上司に相談しました。

すると、その問題の社長は、元々そういう噂があり、やめる社員の数がすごく多いということをその時初めて知りました。

確かに、出向先の社員は全員が若く、長く居そうな人を見かけたことはありませんでした。

その話をもっと早く知りたかったのですが。

【結果】運よく対処してもらえた。

結局、私とその社長を別のオフィスに分けてもらうこととなり、そこまでしてもらうのは、申し訳無いなと思いつつも、とても気は楽になりました。

理解があり柔軟な対応をしてくれ、いい上司だなと改めて思いました。

しかし、そこで終わりではなかったのです。

場所が離れていても問題の無い作業しか残っていませんでしたが、その社長とはビデオチャットや通話をしながらの作業が必要だったからです。

プロジェクトも残り1ヶ月を切り、全体の雰囲気としてもピリピリしてきた中で、その社長は、やはりパワハラを加速させました。

暴言や責任転嫁は輪をかけて、通話をしながらゲップをしたり、トイレに行き、小の音をきかせてくるなど、程度の低い、神経を逆撫でる行為が追加されたのです。

【解決方法3】終わりが見えているので何もしない

半ばあきれかけていたこともあり、プロジェクト残り数週間で、またもめる体力もありませんでした。

よって、感情を捨て、乗り切ろうと決めました。

そして、プロジェクトは無事終了し、出向から戻り、それ以来、あの社長と接触することは無くなりました。

大きな問題にもならず、めでたしではあるのですが、やはりなんとなくすっきりしません。

うまくやる方法は無かったのか。。

まとめ

初めて出会ったときに、寝てないアピールなどの「こいつちょっと面倒くさそう」のヒントはありました。もちろん、そういう人は、どこにでもいるのですが、そこで無駄に、下手に出たことによって、結果相手になめられたことが1つの失敗でした。

そして、大事なのは、問題になりそうなら、早めに対処すること。意見をはっきり言う。もしくは第三者に相談する。など。

最後に何もせずに我慢したことも、正解だったのかはわかりません。

初めてのパワハラで勉強したのは、無駄なトラブルに巻き込まれないように出来ることはあるということです。

私の場合、面倒な相手に、なめられるような態度は、気をつけるべきだったと反省しています。

どんなに気をつけても、どうしようもないこともあるかと思いますが。。