今回は、30代会社員(男)さんが、最低人格上司から学歴差別を受けたパワハラに対処した方法をご紹介してみます。パワハラ対処方法として、1.録音作業、2.周囲の人間を味方につける、の2つを実践してみたそうです。最終的に、社長が人格者だったので、パワハラが解決し、パワハラ上司は飛ばされたそうです。
最低人格上司からの学歴差別パワハラ
30代の東京在住の男性会社員です。
私が受けたパワハラは、時代錯誤とも言える上司の学歴差別による言葉の暴力です。
私の上司だった人物は誰しもが知っている大学を卒業していることが自慢のようで(3浪した上にギリギリの繰上げ合格だったくせに)高卒以下の人間は、全て落ちこぼれのクズと考えるお前自身が一番クズじゃねぇかと思うような最低な人格の持ち主でした。
パワハラ対処法
対処法1 録音作業
私が受けていたパワハラに対して行った最初の対処法が録音作業です。
仕事でちょっとしたミスをした時に言う「何やってんだ!工業高校レベルの学力しかねえからこんな簡単なミスをするんだよ!」や「お前はバカだから、どうせ最低限高卒の資格を取るために高校に行ってただけで、遊んでばっかりでろくに勉強もしてなかったんだろ?」といった言葉の暴力を自分の携帯電話の録音機能で証拠として残すことにしました。
言葉によるパワハラは相手が記憶に無いと、とぼけたり、愛情を持って優しく言っていると言われてしまえばそれまでなので、こうした録音機器を使って残しておくのは、かなり有効な手段になります。実際、私自身、証拠を残したことで後々大きな役に立ちました。
ただし、この方法は、上司が暴言を吐くタイミングに合わせて録音をするのが意外に難しいという問題点もあります。
私の場合は事前にある程度わかっていたので、予め録音状態にしておくことはできましたが、突発的に言葉の暴力を浴びせてくるタイプだと、上手に録音ができないケースも少なくありません。
そういった時は、怒られるかわからなくても上司に話し掛けに行く前に録音を始めておくことをおすすめします。
この方法を実践する上で忘れてはいけないのが相手に悟られないようにすることです。録音していることを知られてしまえば当然自分が不利になるようなことはしないので、別の方法で嫌がらせをする可能性が高くなります。
なので、相手に悟られずにスムーズに行えるように前以て操作の練習をしておくことも必要です。私は、自宅で何度も繰り返し練習をしました。
対処法2 周囲の人間を味方につける
次に行った言葉のパワハラ対策が、周囲の人間を味方につけることです。
どんなにクズな人間であっても自分の上司で、なおかつ役職に就いていれば会社の中で、それなりの影響力もありますし、何よりその上司よりも上の立場の人間から信頼を得ていることもあります。
私への執拗なパワハラを繰り返していた上司も同様に、部長という役職で幹部連中から将来の幹部候補として、それなりに期待されている人物だったので、一人で立ち向かうには強大な相手でした。
前述した録音で証拠だけでは、対抗策として足りないと判断した私は、同じ部署にいる同僚達を自分の味方に付けることにしました。
とはいっても、パワハラを受けているのは主に私で、他の人間は私ほどの被害にあっていないこともあって、同僚の中には、上司がそんな人間とは思えないと言う人も少なからずいました。たぶん、こういう経験をしている人は私以外にもたくさんいると思います。
そういった場合、大切なのは上司の本性を知ってもらうことです。そこで私はあえて、みんながいる前で怒られることにしました。
普通は、人に怒られている姿を周りに見られるのは恥ずかしいので、上司と1対1になれる状況を選んだりする物ですが、それではいつまで経ってもわかってもらえません。そのため、恥を忍んで、みんながいる前で罵倒され、罵られることを選択したのです。
その結果、同僚達にも自分がパワハラを受けていることを理解してもらえ、味方に付けることができました。
味方に付ける方法は、権力者に数で立ち向かう有効な手段になりますが、気を付けなくてはいけないのが内通者の存在です。
どこの会社にも上司に媚びへつらって美味しい思いをする嫌われ者はいますが、その手の人間にバレてしまうと密告されて、権力を傘に圧力を掛けられてしまい、万が一の時に、周囲に協力してもらえなくなります。
そうならないためにも、その手の人間の存在には、注意が必要です。
その後、録音テープと周囲の証言を元に弁護士を通して会社に然るべき対応をとってもらうことができました。
幸い社長は人格者だったので、パワハラに厳しい態度を示してもらえて、上司は地方に転勤になりました。