今回は、40代元正社員(女)さんが、パワハラじいさんからいじめられて考えたパワハラに屈しない3つの対策をご紹介してみます。パワハラに屈しない対策として、1.受け流す、2.なるべく他の人もいるところで怒鳴られる、3.上司の上司と意思疎通をする、などがあるそうです。

今思うとパワハラだった事案

オフィスの働き方を見直す中で、注目されていることのひとつが「パワハラ」。

これまでは当たり前だと思われてきた上司の言動でも

「これってパワハラじゃないの?」

という価値観が、徐々に浸透してきたためでもあります。

今や40代の中年女性の域に突入してしまった筆者も、

今にして思えば

「あれはパワハラだったな」

と思えることはこれまでいくつも経験しています。

パワハラじいさん

正社員として勤務していた職場は、都内の小さな町工場でしたが日本の高度成長初めから続く古い企業でした。

私の上司になったのは、

そんな会社ひとすじウン十年の部長で、

他の社員から「昔よく怒られた」とウワサされる典型的な、

「いかにもパワハラしそうなじいさん」

でした。

ある日私は右目が結膜炎になり、

眼帯をするわけにもいかずそのままにしていました。

当然視界が悪いし、

目やにも出るので目をしぼめながら仕事をしています。

その部長に書類を提出するやいなや、

何の前触れもなく、

「なんだあ、その目は!バカにしてるのか!」

と怒鳴られました。

思わず呆気にとられました。

なんで書類提出しただけで怒鳴られなきゃならないの?

「なんだっていうか・・・結膜炎です」

としか言いようがありませんし。

結局部長は何か腹の虫が、

おさまらない様子でしたが、

私が女らしく正しく怖がってあげなかったので、

そのまま黙ってしまいました。

これが私の経験した最もくだらない、理不尽なパワハラでした。

パワハラに屈しない3つの対策

私は、こうやってパワハラ対策をしました。

1.受け流す

パワハラする人は「怖がる人」と、逆に「反撃する人」をターゲットにする傾向があります。

この部長が、よく攻撃していたのは、全て聞いてしまい軽いうつ状態になってしまった女性、そして、彼の言動を彼と同じくらいの勢いで批判し、まくし立てる女性でした。

要するに、自分のぶつけたエネルギーに対して、大きく反応する人が好きなんです。

だったら、あまり反応しなければいいのです。

重大な指摘などは、ほとんどなかったため、

前述のような態度の時もあれば、

「はーい、すいませーん」

みたいなカラ返事をしているときもありました。

これは攻撃してくる内容が、本当にどうでもいいことにしか使えないかもしれません。

相手が自分の正統性を確信しているような内容の場合は、火に油を注ぐ可能性もあります。

2.なるべく他の人もいるところで怒鳴られる

瞬間湯沸かし器のように激高する人は、急にキレてその場で怒り出します。

こういう人と対峙をする時は、なるべく他の人もいる空間で話しましょう。

他の人にも事の顛末を見てもらえれば、何かトラブルに発展したとき証人になってもらえます。

こういったことが続けば、パワハラ上司の株はいつか下がります。

3.上司の上司と意思疎通をする

上記の「2.なるべく他の人もいるところで怒鳴られる」からの流れになりますが、このようなことが続けば当然上司の上司の耳にもパワハラの事実が入ることになります。

私の場合は、いくつか事例が揃ってから、部長の上司である常務に、直接メールを入れました。

できる限り丁寧にメールを書いたところ、忙しい方ですが時間を取っていただき、事実を話しました。

その後、目に見えて評価が落ちたわけでもありませんでしたが、管理職の中でも次第に居心地が悪くなっていき、退職間近の頃になると、元部下で散々怒鳴りつけていた社員が、課長になったと同時に全く彼の言うことを聞かなくなりました。

そして、かなり落ちぶれた状態での退職を迎えたのでした。

その頃の彼はすっかり覇気を失くし、気の抜けた状態で、パワハラもほぼなくなっていました。

「2.なるべく他の人もいるところで怒鳴られる」や「3.上司の上司と意思疎通をする」は、見境がないタイプのパワハラ上司には最も良い対応策だと思います。

逆に狡猾で陰湿なパワハラをする上司の場合、上司の上司には先周りして気に入られている可能性があるので、そこをよく見極めてから動きましょう。

そうであったとしても、他の社員とのコミュニケーションはパワハラ対策にはとても大切です。

周りの同僚や他部署の上司の助けがあるかもしれません。

もしまだパワハラを受けていないという人も、日ごろから話し合える仲間を作っておきたいですね。