今回は、28歳元会社員(女)さんが、強気なパワハラ上司から、ちょっとしたミスで散々怒鳴られたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ上司の更に上の上司に相談して、パワハラ問題を解決したそうです。
強気なパワハラ上司
私は28歳の女性です。現在は東海地方のとある県で専業主婦をしています。これは、以前勤めていた会社でのパワハラの話ですが、私が入社した当初からとても強気な上司がいました。
30代後半の独身女性です。仕事に関してはとにかく厳しくて、私は若かったということもあり、すぐに目をつけられました。何をするにも怒り口調で、時には休憩時間にまで説教をし続けるような人でした。
ある日、私が社員全員に送るメールを作成して送信したところ、誤字をしてしまい呼び出しをくらいました。たった1文字、漢字を間違えただけだったのですが、これがお客様へのメールだったらどうするんだと。
ごもっともな意見だったので、ひたすらに謝り続けましたが、なんだその目は!と理不尽な理由で他のことまで怒り始めたのです。周りの人も私に同情の目を向けていましたが、みんなが恐れるような人だったので誰も助けてはくれません。
中には、そんなことで怒っているのかと、こそこそ笑い始めている人もいました。そのまま休憩時間が過ぎてしまい、ご飯も食べれずに仕事を再開したのですが、私はこの一件で仕事をするのが辛くなり、まずはパワハラをしてくる上司のそのまた上司に相談を持ちかけました。
パワハラ上司のそのまた上司に相談
話があるといい別室にこもり、1時間ほどパワハラされていたことを相談しましたが、あえてその時の声を大きくして、部屋の外まで聞こえるようにしました。私が悩んでいることをわかってもらうためと、周りの人にもわかってほしかったからです。
そして、上司と同じ部署じゃなければ仕事は続けられますが、このままでは退職も考えていることを打ち明けました。このままでは休憩時間もなく退社時間も過ぎてまで働き続けなければいけないと話をしました。
そうすることで、私や周りの同僚が言えなかったことを直接言ってもらう機会を作り出したのです。別室での話を終えて、しばらくトイレにこもりました。これは、泣いていると見せかけるためです。
そうすることで、パワハラ上司が、いかに自分がしてきたことが人を傷つけているのかを分かってもらえるチャンスになると思ったからです。トイレから戻ると、予想通りパワハラ上司は少し優しい声で相談内容のことについて質問してきました。
パワハラ上司と話す
私は、仕事がうまくできないので悩んでいた。周りの人たちはみんな忙しそうだったので、この部署で一番偉い人に相談したことを話しました。ものすごく動揺していましたが、それ以降、大きな声で私のことを怒鳴ることがなくなりました。
少しのミスでも大丈夫だと声をかけてくれるようにもなったのです。実際にパワハラをしている人は、自分がどれだけひどいことをしているか気がつかないものです。
自分が正しいと思っていて、部下にはきちんと仕事をしてほしいという気持ちが強すぎて、パワハラになってしまうのだと思います。わからなくもないですが、いじめは相手がいじめだと思ったら、もう成立するものです。
これを機に他の人に被害がいかないようになればいいなと思いました。私はその後部署を移動させていただくことになり、妊娠をきっかけに退職しましたが、そのパワハラ上司も最近退職したという話を聞きました。
おそらく私がいなくなって、また誰かにターゲットを絞ってパワハラをしていたのではないでしょうか。一度は、自分の過ちに気づいても、やはり人間はそう簡単には変わりません。
そして、人は自分らしく生きるのが一番です。パワハラによって自分を否定され続けてしまっては、自分のたった1回の人生が台無しです。私のように、上司に相談をしたり、相手に気付かせるような方法で、少しでもこのような経験をする人が、いなくなればいいなと思いました。