今回は、20代会社員(男)さんが、営業の仕事をしていた時のパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ対策としては、同僚や先輩達に相談は上手くいかず、会社の上層部(人事部)に相談することで、パワハラ問題を解決したそうです。
営業の仕事でのパワハラ
私は現在20代の男性会社員で中部地方で暮らしていて、普段は食品宅配会社で配送の仕事をしています。
そんな私ですが、実は過去にパワハラに悩んでいたことがあり、それを解決するために色々と頑張った経験があります。
私がパワハラ被害を受けていたのは過去に勤めていた職場の話で、当時は今とは違って営業関係の仕事をしていました。
パワハラの相手は、当時の上司だったのですが上司はとにかく厳しい人で、達成するのが困難なノルマを普段から課してきていました。
私自身の営業成績は自分で言うのもアレですがそれなりに良くて、全体的に見れば上位のほうだったのですが、それでも達成は難しいものだったので上司に対してそれを指摘しました。
それが上司の気に障ったのか指摘してからは、私に対してより一層厳しいノルマを課してくるようになってしまい、それが達成できないと同僚たちの前でもお構いなしに叱責されるようになりました。
それも注意というよりは、もはや暴言や侮辱に等しいもので、給料泥棒や仕事ができない使えない奴などと、日常的に言われるようになりました。
本当に酷い時には、土下座をしろなどと言われることもあったりして、屈辱的な思いをすることも何度もありました。
私自身の能力の問題なら、まだ納得できる面もあったのですが、明らかに達成できないようなノルマを課されていたので、どうにもならず、日頃から精神的に強いストレスを感じていました。
最初は自分が悪いのかなと思ったりもしたのですが、友人に話してみたらパワハラじゃないかと言われたので、その時になって自分がパワハラを受けているんだと認識しました。
パワハラを受けていると認識したうえで、改めて考えると自分がとても理不尽な状況に置かれていると思ったので、どうにかして上司のパワハラを止めさせたいと思うようになりました。
同僚や先輩達に相談
最終的にどうしようもなくなったら退職しようと思ったものの、出来ればそれは避けたかったので、とりあえず同僚や先輩達にパワハラについて相談してみることにしました。
しかし、相談しても大変だなと同情してもらえたり上司に対する愚痴で盛り上がるものの、具体的にこうしたらいいという話になるわけでもなく完全に期待はずれの結果に終わりました。
私としては周囲の力を借りて解決できたらと思ったのですが、同僚や先輩達からすれば自分に不利益が無いか心配になると思いますし、そう考えると周囲に協力を求めるのは、厳しいのかなと思いました。
それを踏まえて考えると周囲に相談する方法は、手っ取り早く簡単に実行できる方法ではありますが、かなり周囲が協力的でないと効果的な対策にはなり得ないので、そういった点で周囲に影響されやすいデメリットがあると思います。
会社の上層部に相談
周囲に相談しても上手くいかなかったのですが、かと言って直接言っても状況が悪化するだけだと思ったので、こうなれば会社のもっと上に相談するしか無いと思うようになりました。
ただ、具体的な証拠も無しにパワハラを訴えたところで相手にされないだろうと思ったので、しばらくボイスレコーダー等で証拠を集めることを頑張りました。
時間を掛けて十分に証拠が集まったと思ったので、人事部に上司のパワハラを訴えることにしました。
何となく会社はパワハラにあまり対応してくれないイメージがあったので、これで無理なら社外への相談も考えようと思ったのですが、想像していたよりも会社側は協力的な感じで、しっかりと話を聞いてくれました。
ただ100%信頼できるかと聞かれたら、それは無理だったので、念のために場合によっては、弁護士等に相談する考えもあると伝えると、きちんと対応すると言ってくれたので、とりあえず任せることにしました。
その後は、本当にしっかりと対応してくれたようで、特に謝罪などは無かったものの、以前のようにパワハラ行為に悩まされることはなくなりました。
もし仮に上司に直接パワハラを止めるように言っても聞いてもらえなかったと思いますし、下から言うよりは上から言ったほうが、届きやすいと思うので、そういった意味では会社に訴える方法は一定の効果があると思います。
私自身は実際にこの方法でパワハラを改善することができましたし、この方法であればパワハラ上司と直接対峙する必要は無いのでそういったところは良い点だと思います。
ただ、後で友人に話したら自分の知人は同じことをやって逆にパワハラが悪化して、会社を辞めたと言われたので、会社の対応によっては逆に状況が悪化するリスクもある方法だと思いました。
パワハラを解決するのは、なかなか簡単なことでは無いと思いますが、自分の経験を踏まえて考えると、とりあえず最初は周囲に協力を求めたり、直接本人に言うなど手っ取り早いことから検討すると良いと思います。
ただ、それは難しいという場合も多いと思うので、そういった場合には一定の証拠を集めて会社に相談して、それでも無理なら最終的には弁護士や外部機関に相談すると良いと思います。
ただ、弁護士や外部機関の力を借りると場合によっては、その後に会社での居心地が悪くなる可能性もあるので、基本的には可能な限り周囲への影響が少ない方法から優先的に選択するべきかなとも思います。