今回は、30代会社員(女)さんが、直属の上司から受けたパワハラに対して実践したパワハラ対策をご紹介してみます。パワハラ解決方法としては、会社の部長に文書で冷静にパワハラ問題を相談して解決したそうです。訴える際のポイントとして、1.文書にする、2.感情的ではなく淡々と現状を訴える、3.会社にとってのデメリットをアピールする、4.この会社で頑張りたいと言う前向きな気持ちで、等があるそうです。
直属の上司のパワハラ
私の今の会社で体験した、パワハラについてです。私は30代後半の主婦です。関東に在住しています。私が今の会社に来たのは約1年前です。私の直属の上司は40代後半の男性でした。面接の時の選考にその上司も関わり大勢の中から私を選んでくれたそうです。
面接の時と、1回目に仕事を教えてくれる時は、とても穏やかで親切でした。でも、次回同じ事を聞いてしまったり、ミスをした時には態度が豹変するのです。この人二重人格か?!と思いました。それから、私にしか分からないように嫌がらせをしてくるようになりました。
社内で回す連絡事項を私には回さない。聞いていれば状況わかるよね?と言う感じで、回りがどんな話をしているかボンヤリ聞いている私が悪いと言うのです。細かいことで言えば私の問いかけに対しては返事をしない。ほんと子供か!!と思いますよ。
私の相談、意見、行動を全て能力がないような言い方で否定する。といった状況です。私もアラフォーで、いい年ですので、根性も若い子より据わっています。少し位の嫌がらせは我慢出来たのですが、本当に追い詰められる事態になりました。
追い詰められる
それは、明らかに毎日私には、こなしきれない量の仕事を与え、残業がちになりながら必死にこなしている中で、仕事は時間内に終わらせるものだと厳しく言ってきたのです。あなたの仕事が遅いせいだと。
それで私もこんなに仕事が残ったのは私のせいだと思い込み、隠して仕事を持ち帰るようになりました。そんなことをなかなか同僚にも相談出来ずにいましたが、ある日、思い余って回りに訴えたところ、なんと私の前に何人もバタバタと辞めていたのです。
周りは、みんな口止めされたのか、その事を私に隠していたのです。私はモヤが晴れたように、私が全て悪いわけじゃないんだと分かり、勇気を出して部長に訴えることにしました。
でも、口頭で言っても感情的になったり、間違って伝わったり、揉み消されたり…と上手くいかないかもしれない。
部長に文書でパワハラを相談
なので、私はしっかりと文書にして、A4用紙二枚にわたって、びっちりと書いて渡しました。内容は、愚痴的な事や感情的なことは一切書きませんでした。
まず、現状を淡々と説明し、もっと上手く相談、連携し長くこの会社で頑張りたいですが、どうしたらいいでしょうと言う感じで、とても前向きな内容にしました。
それと上司とギクシャクしていることで、如何に、会社としてのデメリットがあるか、また、私が続けられなくなってしまった場合、会社としていかに大きなロスか淡々と書きました。
文面なので、部長は何度もよく見返してくれ十分に理解し、私の真意も汲み取ってくれました。口頭だったら、部長に上手く諭され、結局はうやむやにされていたかもしれません。文書で、わざと重々しい書体を使い「ご相談と提案」としたことが良かったと思います。
翌日、部長は私にその文書を社長に見せて言いかと言って来ました。私はもちろん大丈夫ですと答えました。それから、数日間、私と上司のやり取り、周りが気がつかない細かい嫌がらせの部分まで、よく注意して観察してくれていたようです。
耳をすまして私たちのやり取り、仕事の振り分けをよくみてくれました。その後上司は、今まで立て続けに辞めた人たちのこともあり、パワハラとして厳重注意を受けました。それから仕事は上手く振り分けられ、私への態度も改善しました。
以前の人たちが辞めたときは、訴える勇気が持てずにみんな黙って辞めていったということでした。私は簡単には、辞める訳にいかなかった。家計のためにも。だから勇気を出して訴え本当に良かった。
ポイント
今回、訴えが上手くいったポイントは、次だと思います。
・文書にする
・感情的ではなく淡々と現状を訴える
・会社にとってのデメリットをアピールする
・この会社で頑張りたいと言う前向きな気持ちで
というところだと思います。