今回は、元32歳社長秘書(女)さんが、毎日、社長室で、平均2時間閉じ込められて、罵倒や叱責を浴びせられたパワハラ対処した体験談をご紹介してみます。パワハラ対処方法として、1.ハラスメント通報部署(本社人事部)にメール連絡、2.ハラスメント担当部署(人事部)に電話で詳細な口頭説明、3.パワハラ上司が全面謝罪、の手順を実行することで、パワハラを解決できたそうです。

社長室で2時間程罵倒や叱責を浴びる

私は、32歳の時に、某日系大手証券会社の海外事業会社に社長秘書として入社しました。

私が受けたパワハラの内容は、毎日社長室に平均2時間閉じ込められて、罵倒や叱責を浴びるというものでした。

一番笑ってしまった事は、東京大学法学部出身のエリート街道を歩いてきた50代の、自称ハイレベルなおじさんが、自分より遥かに社会人経験の短い、女子社員を口喧嘩で言い負かして、良い気分になってる様を見たことです。

社長が変人であることは、周囲の社員もわかっていましたし、私がハラスメントを受けていることも、周りは何となく知っていて、心配してくれていました。

本社人事部のハラスメント通報先にメール

社長からのパワハラが始まってから、2ヶ月後、1人の先輩上司に相談したところ、「ここに連絡するといいよ。」といって、本社人事部のハラスメント通報先を紹介してくださいました。

その先輩上司の方は、日本の本社から駐在で来ていた方でした。

わざわざイントラネットから、ホットラインを調べてくれたのです。

さすが、日本で名の知れた会社はコンプライアンスなど、きちんと組織が整っております。

次に、その通報先にメールを送りました。

この時、とても詳細に事実を書いた方が、良いです。

「何月何日の内部監査期間中に〇〇をされた。○○と言われた。」など、15項目ほど書きました。

証拠にハラスメント発言のあったメールを保存していたので、添付しました。

また、ハラスメントを受けた事実だけでなく、それにより体調を崩した、メンタル面で苦痛を味わったなどの影響も伝えました。

そのメールは、まずその会社の専属弁護士に届いていたようです。

ヒアリング

その後、日本本社の人事部に伝わり、担当者より電話がかかってきました。

事情を詳しくヒアリングしたいと言われたので、メールで書いた内容を口頭で説明しました。

担当者はまともな人で、親身になって話を聞いてくれました。

本社から見えない所で、社長が暴走し、酷いハラスメントの内容に驚いていました。

やはり、有名な会社なので、世間体が気になるのか、「社外には言わないで欲しい。」と強くお願いされました。

人事担当者との電話は2回ありました。

担当者は、私とのメールのやり取りを避けているようでした。

私がメールを送っても、返信ではなく、必ず電話がかかってきました。

メールという明確に証拠・証跡の残るものを、会社から発信しないようにしているようでした。

その後

電話での会話の後、パワハラ社長は本社人事部に呼び出され、かなりこっぴどく怒られていました。

子供じみた言い訳をした後に、全面謝罪したそうです。

そして、私に対して公式謝罪文を書かせるよう人事部を通して伝えました。社長の署名付きで。

パワハラ対策ポイント

パワハラをするような上司は、精神に異常をきたしている場合が多く、自分が何かにおびえているから、弱い者いじめをするのです。

直接対決しても話が通じないです。

労力と時間の無駄です。

周囲にパワハラを受けていることを大々的に公表し、堂々と助けを求めてみましょう。

こちらがビビッている態度ですと、面白がり、悪循環です。

堂々としましょう。

精神的にダメージを負っている場合は、なかなか難しいですが、家族や友人や周りの人に相談して、何かヒントをもらえる場合が、あるかも知れません。

是非、1人で抱えないでください。

厚生労働者のホームページでもハラスメントを通報することができます。

証拠集めは、十分にしておきましょう。

言葉の暴力を受けているなら、日時・内容を記録し、録音しても良いでしょう。

メールも明確で良い証拠になるでしょう。

ハラスメントの内容をわざとメールで返信させるように仕向けても良いでしょう。

十分な証拠がないと厚生労働省も動きが取れないでしょうから、少しがんばって耐えて、情報を集めましょう。