今回は、30代元会社員さんが、色々なパワハラに遭った経験に基づいて、考えたパワハラに対処する方法をご紹介してみます。パワハラ対処方法として、1.自分がパワハラを寄せ付けない強い人間になること、2.信頼できる人を味方につける、等があるそうです。結局、一番のパワハラ対策は、自分がパワハラを寄せ付けない強い人間になることであると感じたそうです。

10年前のパワハラ

私は関西在住の30代女性の自営業者です。

自営業をする前には、会社に勤めていましたが、そこで多数のパワハラに遭いました。

その内容ですが、軽いものだと上司の機嫌が悪い時に八つ当たりされ、余計な仕事を増やされたり、ひどいものだと退職の願いを聞き入れてもらえないどころか、退職すると職場にいる夫を降格させるなど、脅しに近いことを言われました。

不当に給与を減らされたこともありました。

もう10年近く前の話なので、当時は、まだパワハラという言葉がそこまで浸透しておらず、我慢して終わらせたことも、たくさんありました。

現在は、その会社は夫も共に退職しましたが、あの頃を思い出すと、今でも悔しい思いがこみあげます。

何故パワハラに遭うのか?

そもそも、なぜパワハラに遭うのかということを考えてみると、いろいろ気付くことがありました。

パワハラをしてくる人は、パワハラができそうな人を選んでいるということです。

どういうことかというと、気が弱い人、断らない人、イエスマンを選んで、無理難題をふっかけたり、自分の機嫌を他人にぶつけたりしているということです。

自覚的に人を選んでいる人もいれば、無自覚に、その人を選んで行っている人も、いると思いますが、最終的に選ぶ人は一緒です。

反撃をしてこない人間を選んで、パワハラをしてくる人が大多数です。

私もまさしく断らないタイプの人間で、いつもニコニコしているタイプの人間でした。

他に、パワハラを受けていた人も若い人だったり、優しい人だったり、弱みにつけこみやすい人間ばかりでした。

パワハラを寄せ付けない人間

逆に、パワハラをよせつけにくい人もいました。

その人は、気が強く、間違っていると思ったことは、はっきりと口に出して意見をし、大きな声で自分の考えを言える人でした。

やり返す力のある人は、少々のパワハラは、はねかえしてしまえるようで、しまいには、上司は、その人を避けるようになりました。

パワハラに勝つには、自分が強くなることが一番なんだなと思いました。

パワハラは、言わばただの弱いものいじめです。

上下関係や雇用関係を盾に人をないがしろにしているということです。

これに対抗するには、立場は違えども、気持ちだけは、相手に負けないくらい強く持たないといけません。

私には、これが足りなかったんだなと今なら感じます。

信頼できる人を味方につける

そして、信頼できる人を味方につけるのも大事です。

一人だと上司に意見は、しづらいかもしれませんが二人、三人と一緒に意見を言うことが、できればパワハラ人間はひるみます。

特に上司と同等の立場、さらに上の立場の人を味方につけることができれば大変心強いです。

私もあまりに不条理なことを言われたときに、これを実践してみました。

私だけでなく、周りにおかしいと言ってもらえれば、不条理を振りかざす上司の立場は当然悪くなります。

そして、意見されることに弱いので、おとなしくなってくれることが多かったです。

時として逆ギレをされることもあり、怒りが増すばかりの時もありましたが、複数人を味方につけておくことは、大変有効でした。

会社にパワハラを訴えることのできる機関が、あればそれを利用するのが最善でしょうが、そういった機関が、ない職場も多数あると思います。

同僚なり、先輩なりとコミュニケーションをとって、いつでも味方になってもらえる関係づくりも大事にするべきです。

パワハラに遭っている人間をこまめにフォローしてあげることも、後々、自分がターゲットになることを防いでくれることがあると思います。

これは一緒にパワハラを受けてしまうかもしれないというリスクもありますが、仲間をつくる、出来事の証人になってもらえるというメリットもあるので、積極的に助けに入りました。

上司の言ったことをメモにとっておいて、発言の整合性がとれないことの証明に使うなど、身を守るためにあらゆる言質はとっておくことも大事です。

悲しいし悔しいことですが、パワハラとは徹底的に戦うよりほかないんだと思います。

相手がパワハラをやめるか、自分が職場を辞めるかの戦いです。

パワハラをする人間の性根は変わることはないので、自分がパワハラを寄せ付けない強い人間になることが、一番の対策だと今までを振り返って感じました。