今回は、40代元会社員(女)さんが、大企業からやってきたパワハラ上司から怒鳴り散らされた体験談をご紹介してみます。パワハラ対処方法として、親会社の人事担当者にやられたこと(パワハラの内容)を相談して、パワハラ問題を解決したそうです。

大企業からやってきたパワハラ上司

年齢40代、主婦(過去に正社員で事務をしていました)、女性です。関東地方の会社で勤務していた時の話です。

現在は退職していますが、退職前の会社で執拗なパワハラを受けました。

新入社員で入社したのですが、パワハラをしたのは、転籍でやってきた上司でした。

以前の上司がとても良かったので、初めはそのギャップに驚きましたが、表向きは転籍ということでしたが、結局は本社で、どうにも評判の悪い上司が天下りとなり、子会社である我が社へ来たようでした。

最初の頃こそ愛想がよかったものの、大企業からやってきた上司は、中小企業である今の会社でのやり方が気に入らず、もともとの性格の悪さもあり、当社に来て2か月を過ぎた頃から、グチグチと説教がはじまりました。

まず事務所全体が狭い、汚いから始まりました。

大企業で掃除も外注しているようなところと中小企業で掃除も自分たちで行い、デスクやイスなどは新品を買うなんてもってのほか。

ほとんどが親会社からきた中古品です。

そのうち、朝挨拶しても、返事を返さない、会議中に怒鳴り散らす。

必要な支持をしないなどのパワハラが始まりました。

トイレなどで席を立った時パソコンを覗く、体調不良で早退した人の机をあさるなどの嫌がらせも始まりました。

パワハラを受けていたのは、私を含む事務の女子社員数名全員に対してでした。

パワハラをしていたのは直属の上司で、その上にも上司はいましたが、1度注意をしたら、逆切れされてから一切注意し無くなり、毎日パワハラ上司のやりたい放題の状態へエスカレート。

パワハラ後の解決策

嫌がらせをしてきた上司のその上の上司にも、もっと上の重役たちにも相談はしていました。

重役たちは心配して、時折様子は見に来ていただいていましたし、ヒステリックに怒鳴り散らす直属の上司の様子も目の当たりにしています。

でも、その場で軽く注意はしますが、重役たちがいなくなれば、またもとの状態です。

とうとう、体調を崩して休む社員や退職を考えるという社員が現れはじめました。

自分たちの会社の上司は当てにならいと思ったので、転籍前の大企業の人事につてがあったので、時間を取って頂き、相談に乗ってもらう事にしました。

自分たちが、されたひどいことを箇条書きにして、見てもらいました。

1.感情で物をいうので、指示が二転三転する。

2.会議中に怒鳴り散らす。

3.他の社員の手が空いておらず、やむを得ず電話に出てもらうことが何度かあったら、なんで役職の自分が電話に出ないと行けないのか!と怒り、電話に出たくないからと外出してしまう。

4.離席中の女性社員の机やパソコンを勝手に触る(男性社員にはしない)

という事を皆で伝えました。

当社は、中小企業で労働組合がない代わりに、親会社が面倒を見ることになっていたこと、もともと問題のあった人物を子会社へ転籍させた親会社にも責任はあったので、これ以上直属の上司がいるのであれば、子会社の従業員たちの貴重な人材が退職に追い込まれそうになっているとことを伝えました。

親会社の人事担当者の方とその上司の方が時間をかけて、聞いてくださりました。

その後、親会社の役員の方までパワハラを行っていた上司の愚行が伝わったようで、親会社の役員と当社の社長が話し合ったようで、本来は定年まで当社にいるはずでしたが、急遽別の子会社へ異動が決まりました。

ただ、パワハラを受けた女性社員のうち1人は、パワハラ上司がいなくなったあとも後遺症にくるしめられ、会社にいると見張られているような気がする、動悸が止まらないとのことで、結局退職してしまいました。

パワハラ上司が在籍してたのは2年ほどでしたが、本当に苦しい時間でした。