今回は、37歳元パート(女)さんが、スーパーのパワハラ店長から罵詈雑言を浴びせられたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ対処方法としては、パート、アルバイトの皆で、パワハラ店長に対して、暴言を返すことで、パワハラ問題を解決したそうです。この方法は、暴言を返した時に、暴言を録音されたら自分が窮地に立ちそうなので、良い方法とは思えません。
スーパーのパワハラ店長
現在は専業主婦をしている37歳の大阪府民です。
少し前まで地元のスーパーでパート勤務をしていたのですが、この時の店長が酷いパワハラで、泣く泣く辞めてしまうアルバイトさんが絶えない最低なお店だったのです。
お店はどちらかと言うと安さが売りのスーパーだったので、お店の活気はあり、お客さんも多かったと思います。
社員は数人しかおらず、パートさんとアルバイトさんとで回しており、皆仲は良かったので、人間関係も問題なく働ける良い職場でした。
ところが店長(当時55歳)からのパワハラが酷く、それが嫌で店員が減っていくという状態が続いていたのです。
救いだったのは、誰か一人だけが言われているのではなく、誰かれ構わず暴言を吐くという店長だったので、苦しんでいる思いは皆同じだったという点です。
まず店長が、よく口にするのは、「だから女は」「シングルだから」「大学を出ていないから」「独身は楽だね」「あいつはバカだから」「太った?」「また子供の風邪?」などの発言で、他にも機嫌が悪い時は、わざとロッカーを勢いよく閉めたり、扉をバタン!と閉めて大きな音をだしたり、時にはゴミ箱を蹴ったりしていました。
見ていて酷かったのは、おとなしいパートさんの目の前で聞こえるように「あいつは暗いから飲み会に呼ばなくていい」と言ったことです。
一つ一つは大きなことではないかもしれませんが、毎日誰かが傷ついていて、決して良い環境とは言えませんでした。
パワハラ店長からやられたことをやり返す
そこで、アルバイト、パートがタッグを組み、皆同じ嫌な気持ちになっているということで、店長から言われた言葉や態度をそのままやろう!言い返そう!という一週間を決めたのです。
本当に勇気が必要だったので、皆本気で辞める覚悟はありました。
中には次の職を探しながら、という人もいたほどです。
敢えて身体的なことを言いますが、店長はチビでハゲで小太りです。
遅くに結婚をして子供は居ません。
皆、この様な事は、わざわざ本人に言いませんし、よほど嫌いでなければ、口にもしないものですが、私たちは普段から言われているので、ここに目を付けました。
「太った?」と言われたパートさんは店長に「お腹ヤバいですよね」と言い、酷すぎる生理痛で休んだ時に「だから女は」と言われたアルバイトさんは、狭いバックヤードで肩が当たった時に「だからおっさんは」と言い、契約の時に子供のお迎えがあるから13時までの勤務しかできないと言って承諾されたのに、度たび「この忙しい時に帰るの?」と言われたパートさんは、忙しい時間帯に休憩室でタバコを吸っていた店長に「この忙しい時にタバコですか?」と言いました。
他にも30歳目前だったパートさんが「独身貫いてんの?」と言われたので「わざと子供作らないんですか?」と言い、極めつけは暗いから飲み会に誘わなくていいと言われたパートさんに代わり、割と口の立つパートさんが皆の前で店長に向かって「今回の懇親会はちょっと高級な居酒屋でします~店長は下品なんで誘わなくてよいので」と言ったのです。
この一週間は皆、妙な活気に満ち溢れていました。
今まで家計のためにと耐えてきた人達も言い出すと止まらなくなり、一度も店長は反撃してきませんでした。
確実に圧倒されており、ぐうの音もでないというか戦意喪失というか、今まで見たことがない位に、おとなしくなっていたのです。
この一週間で店長から「辞めろ」と言われた人は一人もおらず、店長の胸には刺さったのか、謝罪こそありませんでしたが、パワハラは全くなくなりました。
強い立場の人、つまり雇っている側からすれば雇われているパートさんやアルバイトさんは下に見えるのかもしれませんが、特にスーパーなんかは、そのパートとアルバイトで成り立っている様なものです。
そして、その人たちの団結力は、いざとなったら非常に強いという事も実感できました。
パワハラのある会社や職場は、ハッキリ言って人材も育ちません。
一人では無理でも皆で立ち上がったら、酷いパワハラを撃退することは可能だと思います。