今回は、20代会社員(女)さんが、容姿を誹謗中傷するパワハラに遭った後に、パワハラに対処した体験談をご紹介してみます。パワハラ対処方法としては、1.上司を徹底的に無視する、2.部署異動を申し出る、を実行しパワハラを解決できたそうです。また、パワハラ対策を通して、周囲を味方にしておくことが大事だと思ったそうです。
容姿を誹謗中傷するパワハラ
私は20代女性で中部地方に住む会社員です。
社会人一年目の頃、当時勤めていた生命保険会社の上司からパワハラに遭いました。
具体的には、私の容姿の悪口を延々と言われたのです。
例えば、「保険が売れないのはあなたが可愛くないからだ」という、私の容姿に対する誹謗中傷でした。
その上司は世間一般から見ると決して容姿は良いとは言えず、小太りで、まるで過去に容姿で酷い言われようをされた経験があったかのような人でした。
顔を合わせる度に悪口を言われるので、私は心身ともに疲れてしまい仕事に精を出せずにいました。
しかし、このままではいけないと一念発起し、パワハラ上司と戦うことを選択します。
私が行ったパワハラ解決方法は、2点あります。
パワハラ対策
1.上司を徹底的に無視する
1点目は、徹底的に無視をすることです。
仕事上どうしても話をしなければならない場面はありましたが、それ以外はほとんど口をきかないことを心がけました。
上司が悪口を言ってきても、聞こえてないふりをして、受け流すことで相手にダメージを与える作戦です。
この方法は、上司に相手にされていないという打撃を与えるには良かったものの、他の先輩や同期には「何で上司のことを無視するの?」と反感を買ったことが悪い点でした。
私が一年目でありながら上司の声がけに無視をする姿勢は、先輩方には生意気に映ったようです。
また、先輩も私がパワハラを受けていたことは知っていたものの「それだけで上司を無視するのは良くないから、きちんと向き合うように」と言われてしまいました。
確かに先輩の立場であれば、後輩の私が少しでも上司と上手くやれるように助言をするのは妥当だと思います。
自分のことだけを考えると良い方法ではありましたが、一緒に働く方々には決して良い印象を与えませんでした。
2.部署異動を申し出る
2点目は、部署異動を申し出ることです。
私が働いていた職場は、一年ごとに部署異動を申請できるシステムがありました。
一年目の社員は、ほとんど利用したことがないとは言われつつも、今の環境から逃れるためには異動をするのが得策だと考えて申請をしました。
この結果、次年度からの異動が決まり、パワハラを受けていた上司と離れることができたのです。
この方法は、仕事を辞めずに環境を変える点でとても良い結果を見出せました。
事実、二年目に上司になった方は、とても感じが良い方だったので、良い環境で働けたことに感謝をしています。
しかし、一年目で異動を申し出ることに周囲の反応は冷ややかなものでした。
前述した先輩からは「異動をしたら今までの仕事内容が変わってしまい身につかないからここに残った方が良い」と言われ、他の先輩からも私に対して冷たい仕打ちを受けました。
また、パワハラを受けていた上司からも、私が異動をすると知った瞬間、より一層悪口を言われるようになり、容姿だけにとどまらず、私の家族関係も悪く言われました。
そのため、異動が決まってからの一ヶ月はとても辛いもので、異動を決めたことを後悔したほどです。
上記2点のパワハラ解決方法は良い点もありますが、悪い点もあり、自分にとってかなり負担になりました。
学んだこと
パワハラを解決したことで、学んだことは、一人で解決をせずに周囲を味方にしておくことが大切だということです。
たとえばパワハラを受けていることに対して、先輩を味方につけておけば、上司から私を庇ってくれたかもしれません。
私は周囲に迷惑をかけることは嫌だったので、全てを一人で解決しようとしました。
そのため、パワハラを解決するには、なるべく多くの人の賛同を得てから行うのが良いと思います。
周囲に味方をたくさんつけておくことで、いざとなった時にあなたを守ってくれるのです。
さらに、あなた自身が環境を変えるのではなく、上司が変わってくれる可能性があります。
一人で解決しようとしたことは失敗でしたが、結果的にパワハラを解決することに効果がありました。