今回は、20代アルバイト(女)さんが、パワハラ上司社員からの嫌がらせに遭った後に、パワハラに対処した体験談をご紹介してみます。パワハラ対処方法としては、1.パワハラ対策として周りに相談する、2.パワハラ対策としてバイトのシフトをずらす、3.パワハラ対策としてパワハラを気にしない、等を実行した結果、パワハラを改善できたそうです。

パワハラに悩んだ二十代女

あなたはパワーハラスメント、いわゆる「パワハラ」を受けたことがあるでしょうか?

私は現在アルバイトとして関東で接客をしている二十代の女です。

現在は楽しく仕事をしていますが、数か月前まで、わたしは上司社員からのパワハラに悩まされていました。

パワハラとは職場内で優位に立つ人間が自分よりも下の者に対して精神的・身体的苦痛を与えるということを指します。

簡単に平たく言えば「いじめ」とほぼ同義です。

パワハラ上司との出会い

そんないじめともとれるパワハラをする上司社員のいる店舗に勤め始めたのは数年前。

初出勤から二週間ほどたったある日、見かけないスーツ姿の男性がいたので、わたしはすぐに社員であることに気が付きました。

わたしが務めている職場は、社員がスーツ姿なのですぐに判断できるのです。

朝礼後、その社員に挨拶するとにこやかに「よろしくね」と返してくれました。

これが後のパワハラ上司社員です。

その後(なんの天罰か)遅番から早番へ移ってきた上司社員は最初の数日は実に丁寧に優しく仕事を教えてくれました。

パワハラの始まり

シフトがかぶって一週間ほどたったころでしょうか。

わたしの仕事内容で指摘する箇所があったらしい上司社員に呼び出され、指摘を受けていたところ、少しわかりにくいところがあったので「これはこうこうこれで良いのでしょうか?」といったような感じで確認のために聞き返したところ態度が豹変。

「は?なんでわからないの?」と半笑いのような顔で怒りだし、手荒にわたしの指摘箇所を直し始める…。

その時は男性の怒り姿に純粋に「怖いな」と感じただけで「でも理解できなかった自分も悪いし…」と思い、気持ちを完結させていました。

が、これがパワハラの始まりでした。

その日を境に「丁寧」で「優しい」上司社員はどこへやら。

ほかの人には言われないような些細なことにもケチをつけられ、また他の人にはやらせていないような仕事まで求められ…。

わからないことを聞きに行けば「自分で解決しろ」、自分で解決しようとすれば「勝手なことをするな」といわれ、まさに八方ふさがり。

正直「絶対に辞めてやる」と思っていました。

それは明らかな悪意で、わたしだけに向けられているものだと明確にわかっていたからです。

なら辞めろよと思われるかもしれませんが、金銭的にも、そして精神的にも「辞めてたまるか」と思ってしまい、そう簡単に辞めることができませんでした。

そういう方は結構多いと思います。

パワハラ対策

そこで、わたしはあるいくつかの対策を講じました。

これでもダメだったら辞めようという気でしたが、結果わたしは辞めず、いまだ同じ職場に勤めています。

その対策をご紹介したいと思います。

1.パワハラ対策として周りに相談する

まず、わたしがしたのは「周りへの相談」でした。

さすがに社員へすぐに相談するのは気が引けたので、年が近いアルバイトの先輩に声をかけたのです。

すると先輩から驚きの一言。

「それわたしもされたわ」

詳しく話を聞いてみると、どうやらその上司社員、入ってくるアルバイトには必ず目をつけて、いじめをしている超小物野郎だったことが判明したのです。

そのせいで辞める人が、ほとんどだということもわかりました。

「大丈夫?」と先輩。

いや、大丈夫じゃない、大丈夫じゃないけど、いまの先輩の話でだいぶ楽になりました、とお伝えしました。

わたしの場合のように、そのパワハラをしてくる人が悪い、と言ってくれる人が1人でもいれば「わたしは間違ってなかったんだ」と安心できますし、なによりも誰か一人でも自分がそういうことをされて苦しく感じていると知ってくれている人がいると本当に楽になります。

ここでわたしは「誰かへの相談」が、とても必要なことであると認識したのです。

2.パワハラ対策としてバイトのシフトをずらす

次にわたしがしたのは「シフトをずらす」ということです。

これは前述したアルバイト先輩にアドバイスをもらい実践したことですが、週に入っている日数や時間によって、難しい人もいるかと思います。

実際わたしがそうでした。

ましてや相手は社員で役職。

一週間のうち最低でも5日は必ずいることになります。

シフト担当の社員に言えば、そのパワハラ上司社員に伝わる可能性もあります。

しかし、それでもずらしてください。

なんとしてでもずらしてください。

あなたやわたしのストレスをほんの少しでも減らすのにとても重要なことなのです。

そして可能なら、そのパワハラをしてくるヤツのシフトを事情を話してでも教えてもらってください。

どの日にそいつがいるのかを知っているだけでも被ったときの心持ちはだいぶ変わってきます。

減らせる負担は片っ端から減らしていきましょう。

3.パワハラ対策としてパワハラを気にしない

最後のは精神論になってしまいますが、これが一番重要です。

それは「気にしない」ということです。

減らせる負担を片っ端から排除したあとはもう気にしない、引きずらないが一番の良薬となります。

一概に気にしないと言っても、まったくなかったことにするのは無理だと思います。

わたしたちは機械ではなく人間なのですから。

パワハラを受けた日は家に引きずって帰ってきてしまい、ああだこうだと考えてしまうと思います。

眠る直前までこびりついて離れず、パワハラ上司社員が夢にまで出てきたこともありました。

しかし、ある日考え方を切り替えました。

「嫌いな奴のことを考えて沈んでる時間、わたしの人生の中で一番もったいない時間じゃないか?」「その時間を好きなことに充てたほうがいいのではないか?」と考えるようになったのです。

もちろん、そう考えるようになったからと言って、次の日からすぐに切り替えるのは難しいです。

でも、これを毎日続けるのです。

パワハラのことが浮かんで来たら断ち切るように好きなことをし始めます。

毎日毎日、これを続けると、だんだんと家に帰ってきてもパワハラ上司社員のことを気にしなくなってくるのです。

もうこうなればわたしたちの勝ちです。

わたしの場合は、気にしていないという態度が職場でも表れたのか、引きずって帰らなくなり始めてから、その先輩社員のパワハラもなくなっていきました。

完全勝利です。

このようにわたしたちは、わたしたちの意識の変え方次第で、パワハラに打ち勝つことだってできるのです。

だって相手も同じ、人間ですからね。

それにわたしたちやパワハラをしてくるヤツの長い人生の中で言えば、その瞬間は本当に一瞬で、年老いた時には、きっとそんなパワハラをしてくるようなヤツの顔なんて覚えていません。

そんなヤツに自分の時間を使ってまで気を取られているくらいなら、好きなことをしたほうが人生が充実すると思いませんか?

そんなヤツに自分の時間を吸い取られるのは悔しいと思いませんか?

最後に

パワハラ上司社員に勝ったと自分の中で認められたわたしは、現在も同じ職場で働いています。

もちろん、その上司社員もいます。

指摘はありますが、以前のような威圧的で悪意のこもった態度はすっかりなりを潜めました。

こちらの態度が余裕になれば何も言ってこない、本物の超小物だったようです。

ここまで、わたしの体験に基づいた解決方法を紹介してきましたが、パワハラをしてくるような人間が、もしあなたの職場にいて、あなたがどうにもならないほど追い詰められるようなことがあったり、膨大なストレスを感じるようなことがあるのなら、即刻、辞めることを強くおすすめします。

あなたを受け入れてくれる職場は星の数ほどあるし、パワハラをしてこない人だって、また星の数ほどいます。

運が悪かったと判断し、すぐに辞めることも解決策の一つで、勝ちです。

どんどん転職していきましょう。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

パワハラに負けない人生を送っていきましょう。