今回は、30代福祉業(男)さんが、希望通りに休暇が取れないパワハラに遭った後に、パワハラに対処した体験談をご紹介してみます。パワハラ対処方法としては、1.周りの賛同者を集める、2.更に上の人に相談する、3.同僚と上の人からのダブル攻め、等を行った結果、希望通りに休暇が取れる職場環境に変わったそうです。

休暇が取れないパワハラ

僕は神奈川在住の30代男性です。

仕事は福祉関係の仕事をしています。

私のパワハラ体験は、一言で表現するのあれば、『希望通りに休みが取れない』ということです。

私の仕事場はシフト制で動いていて、希望の休暇は前月までに提出する決まり事になっています。

家族の用事の都合で取りたい休みを1日選択し、申請を出していたのですが、その日、人が足りないから駄目だという事を伝えられたので、家族の用事があり、何とかそこの日を休みで調整するように再度お願いをするが、『お前は社員なんだから、そういうときに出なくて、どうするんだ』と怒られました。

会社の都合は、分からなくもありませんが、言い方にカチンと来てしまいました。

3つのパワハラ解決法

解決法1~周りの賛同者を集める~

上司の言葉にはどうしても納得できなかった私が、一番最初に行ったことは、周りの人に聞くことでした。

ここでいう周りの人とは同僚のことを指します。

このケースは私が悪いのかなぁと相談すると、同僚のみんなが、それはちょっと上司が調整するべきことだよね、言い方ちょっと酷いよね、等の意見を頂くことが出来ました。

自分の思いが、客観的にみて間違っていたら引き下がるつもりでしたが、賛同してくれたので、このまま突き進むことにしました。

権力に対抗するには、勢力が必要だと思い、同僚から賛同を集める作戦にしました。

解決法2~更に上の人に相談する~

同僚の次は、上司の更に上の上司に相談してみようと思い立ちました。

私のような一般社員が中々会えるような相手ではありませんし、関係性も中々作る機会が無かったので、まずは、そこから始める作戦に出ました。

丁度たまたま、事業部全体の飲み会があったので、それを接触できる機会だと捉えたので、お酒の席で、その方の隣に座ってお酌したり相手の喜ぶことをひたすら繰返し行ってきました。

少々酔い始めた所で、仕事に対する熱い思いを語ることで、普通の人とは違うという印象を与えることが出来ました。

その日は飲み会だけでなく、二次会もきちんと参加し、記憶してもらうよう行動を起こしました。

数日後、その方が、うちの事業所に用事で来館されたので、コンタクトを取り、数分二人きりで話す時間を作り出すことに成功しました。

そこで、直属の上司によるパワハラの件をお伝えさせて頂き、現状をわかってもらうことに成功しました。

解決法3~同僚と上の人からのダブル攻め~

後日、私と直属の上司、更に上の上層部と3人で話し合うことになりました。

その話し合いの場において、月にたった1日で良いから自由に休めることのできる仕組みにしてほしい旨と、権力を使って、上から物事を言う姿勢はどうかと思う等、これまでの思いの丈をぶつけることが出来ました。

更に同僚にも賛同者を募っていたおかげで、私だけでなく他の同僚から、上司の言動はパワハラにあたる可能性があると言ってくれました。

希望休に関しては、会社の意向というよりは本人の独断によるものであり、会社としては申し訳なかったとのお言葉を頂いたので、もうこれ以上大きくするのは止めようと思い、和解しています。

今では、月に1日以上は希望休をとれる体制作りをとってくれています。

まとめ

正直、一社員が、上司に対抗するのは、かなり難しい事例だと思います。

私が自分の経験を通して思うことは、いかに周りとの関係性を密にしておくのかということだと学んでいます。

一人で叫んだとしても、中々事態は動いてくれません。

色んな立場の人と関係性を結び自分の味方を増やすことが、パワハラ解決法の一つになるのだと思います。

パワハラを解決するためには、パワハラが起こってから対応するのではなく、日頃自分が仕事に対しての姿勢を通して、周りから信頼されるくらいの人になっていることが大切です。