今回は、41歳会社員(男)さんが、自分の思い通りにならないと不機嫌になるパワハラ上司と出会った体験から実践したパワハラ解決方法をご紹介してみます。パワハラ対策として、上司の指示をすぐに文章化して、メールで送信し指示内容の証拠を残すと良いそうです。その際、上司の上司にもメールを送っておくと尚良いそうです。

思い通りにならないと不機嫌になるパワハラ上司

私は41歳の男性会社員、埼玉県に勤務する一般的なサラリーマンです。

会社の業種は、自動車関係のソフトウェアを開発販売する営業に従事しております。

私が受けたパワハラについてですが、営業マンなので実績数字については、ある程度仕方がない部分もあるのですが、それ以外の部分でどうしても許せないハラスメントがありました。

それは言われたことを言われたとおりにこなすのではなく、自分なりに目的を考えて、よりよい結果にして返すという事(書類のコピーであれば、誰が読むのか、どのように揃えるのか、配置はどうするか、レイアウトはずれていないか)等を行っていたのですが、その上司は自分の言ったとおりの結果が出ないと、とたんに不機嫌になる人間でした。

特に部下が自分よりできすぎた結果を出すと、難癖をつけては全員の前で叱責することを繰り返して、何人も同僚がやめていきました。

パワハラに耐えかねた私は、ひとつの方法で、この上司のパワハラを止めさせることに成功しました。

証拠を文書化するパワハラ対策

それは、言われた指示内容をすぐに文章化して証拠を残すという方法です。

後で言った言わないの水掛け論を防ぐため、また第三者にどちらが正しいのか判断してもらうため、かならず証拠を残しました。

方法ですが、指示を受けた後は、なるべく早くメールに書き起こし、【ご確認よろしいですか】というタイトルで、言われた指示を一字一句書き、上司へメール。

CCで、その上の上司まで入れます。

指示内容が合っているのかいないのか、メールで指摘がなければ合っていると判断し、作業に取り掛かります。

また、作成した結果に関しては、前文のメールへの続きという形で、同じメールに返信します。

これを行うことにより、自分の指示と結果を、自分の上司まで知ることになるので、むやみなことでは難癖をつけられません。

また、上司の正当な評価が受けられない場合は、さらに上司まで相談するという形がとれますので、自分のポジションも能力に応じて上がっていきました。

この文章に起こす作業は、最初は大変ですが、慣れればある程度のフォーマットも出来上がりますし、後から聞き返したり、やり直しさせられたりする工程が削減されますので、結果として作業効率が上がり、時間に余裕ができます。

また、チームで仕事をする場合は、全チームメンバーにCCで指示のやり取りを送れますので、口頭で相談や連絡をするより、早く正確に情報共有ができるのです。

メールを送った後は、必ず『メールを送りましたよ』の一言は入れてください。

でなければ、平気で『読んでなかった』『来ていない』『言われなければ見れないよ』などと、逃げ道を作ることになりますので。

これを繰り返していくと、『あいつに指示をだせば、正確に結果が返ってくる』と深層心理に刻まれるらしく、他の業務で適当なことをしてしまったとしても、何か思惑があってやっているんだろう、と勝手に勘違いしてもらえるので、かなり精神的にも楽になりました。

また、文章作成能力が上がるので、会社の重要文章を任されたり、他のチームメンバーの文章を添削してあげて、評価につながったりと、いい事ずくめです。

なので、言われた指示は、証拠を残すために書き起こす事で、パワハラを防ぐことができました。

また、上司の上司とつながれることにより、上司にとって下手な事ができないというプレッシャーにもなり、他の部下に対しても非常に優しく接するようになりました。

権力には、さらに上の権力を使うことで、自分の立場を認識させ、上司は何のために存在するのかを考えてもらう、良いきっかけになったと思います。

やがて、自分の能力が高ければ、正等な評価を受けられ、自分が望むような仕事や、ポジションにつけることができると思います。