今回は、20代看護士(女)さんが、先輩達からパワハラを受けて困った体験談から、やってみたパワハラ解決方法をご紹介してみます。パワハラ解決方法としては、話を聞いてくれる人にパワハラのことを話して、自分を客観視してみると、良いそうです。
看護師業でのパワハラ体験談
私は、年齢:20代、職業:看護士、性別:女、居住地:東京都、です。
子どものころ喘息で何度も長期入院。
その時看護士さんに本当にお世話になりました。
治療のこと以外でも遊び相手、話し相手にもなってくれて。
そんな経験から絶対に将来は自分も同じ小児病棟で看護士として働きたいと思っていました。
国家試験にも合格、看護学校も卒業ついに夢を実現しました。
とにかく患者目線の私でした。
それが先輩たちには気に食わなかったようです。
自分が入院していた時に看護士さんたちがやってくれたレクリエーションなんかを提案したりしたのが、もうあり得ないと思われたようでした。
もともと不器用で、採血とかビクビクしてやっているのが、目に付いたようで、次々先輩に事細かく罵倒されながら指導されるという仕打ちが続きました。
私くらいのスキルの他の人は、そんなに言われていないのが分かると、またつらさが倍増しました。
他のことでも自分だけ色々細かく殆ど全員の先輩からきつい言葉でストレートに言われました。
「やめた方がいいかもね」と言われたのが、一番つらかったですね。
看護師業でのパワハラ解決方法
自分が子供のころからやりたかった夢とは、かけ離れていたこの職場。
やめるべきか続けるべきかいつも迷っていました。
そんな時、夕方担当の看護助手のアルバイトの人が臨時で入って来ました。
普段は大学生とかは雇わないのですが、臨時なので夕方17時~21時までその人が毎日来るようになりました。
意外と夕方の看護助手の仕事は忙しくない、あまりやることがないので、私が夜勤の時は結構ナースステーションで話すようになりました。
時間があるので、率直にその大学生に、今の仕事の悩みとか現状を話すようになりました。
助手ということもあり、彼女は、よーく私の話を聴いてくれて、あまり看護のこととかも分からないので、意見することもなく、ひたすら耳を傾けてくれました。
私もよく聴いてもらえるので、率直に一部始終、今の悩みや自分がやりたかったこととのギャップについて時間が許す限り、詳しく話していました。
彼女は友達でもなんでもないのに、じっと目を見てうなづきながら私の話を聴いてくれました。
彼女も実は、将来、看護士になりたいという夢があったといいます。
助手という仕事でも看護士のように患者さんの助けになれる、なりたいという気持ちで仕事をしていたそうです。
でも、実際やる仕事は雑用ばかりで、患者さんに接することも少なく、がっかりしたそうです。
看護士が、みな思っていたより心がなくて、機械的に仕事をしているんだなと驚き私だけが、心を込めて患者と向き合っているなと、思ったと話してくれました。
自分の仕事について誰かに客観的にどう見られているか、聞いたのが、初めてだったので、彼女のその言葉は、とても嬉しかったです。
同期にすら仲間がいなくて、孤立しているような状態だったので、私だけを評価してくれている、しかも、患者ではないけど看護士ではない人がと思うと、少しモチベーションが上がりました。
彼女に私がやってみたい、小児病棟での子どものレクリエーションについても話しました。
内容としては、保育園のお楽しみ会みたいな感じです。
もちろん、重い症状の患者さんは参加できませんが、回復期の子がいたなら、参加することを励みに頑張れるんじゃないかってことも、話しました。
彼女は、否定することなく笑顔で聴いてくれました。
彼女は私の今の状況について同情などではなく、客観的にみて、パワハラにあっているように思えると率直に言ってくれました。
そのおかげで、改めてやっぱりそうだよなと、自分でもパワハラにあっていると自覚することができました。
でも、自覚したのが、つらいつらいと主観的に落ち込んでいる時ではなく、客観的に自分を見ている時だったので、外から自分が、これからどうしていくべきなのか、冷静に考えることができました。
その結果、つらいけど自分にも、まだまだ努力する余地がたくさんある。
例えば、採血であれば数をこなし自信をつければいいわけだし、薬の名前も国家試験の時のように、勉強していけば、どんどん覚えられるわけだし。
とにかく、自分には、患者さんの力になりたいという希望があるということをいつも意識して周りからの圧力は、気にせずに自分なりの努力をひとつひとつして行こうと前向きに考えることが出来ました。
私のパワハラの解決の糸口になったのは、仕事のことを少し分かるような外部の人に、自分のパワハラの状態を率直に話し、ひたすら聴いてもらって、ただ率直な感想をもらうことによって、自分の置かれた状況を客観的に見ることができたということですね。
偶然の彼女との出会い本当に感謝です。