今回は、会社員(男)さんが、異動先上司のパワハラに悩んだ体験談からパワハラに対処した方法をご紹介してみます。パワハラ解決方法として、会社内のパワハラ相談部署(リスク管理部署)に連絡することで、それなり(部署異動)に問題解決したそうです。

仕事のミスから始まったパワハラ

パワハラを受けたのは当時20代後半のころです。

職業は会社員の男です。

石川県にあるグループ会社で働いていた時のことです。

私がパワハラを受けたきっかけは、ある案件で大きなミスをしてしまい、顧客より賠償責任を求められたことです。

それ自体は、完全に私のミスであり、その案件に関しどのような叱責、扱いを受けようと当然のことと考えていました。

ところが、人事異動を命じられた先、そこの上司からは一度も私を名前で呼ぶことがありませんでした。

何か私が物を言おうとすると、まず否定から入ります。

最終的には私が言った通りに動くことになるのですが、とにかく私の犯したミスを引き合いに出され、プレッシャーをかける言動を投げかけられました。

明らかに私が手掛けていない案件についても、契約に繋がらなければ何故か私の責任になりました。

私は、その上司におびえる日々が続きました。

リスク管理部署への相談

私が助けを求めた先は、リスク管理部署です。

当時の勤め先には、コンプライアンス体制を構築していくリスク管理部署がありました。

そこに連絡し、解決を求めました。

リスク管理部署より聞き取り調査を行われたことは次の3点です。

・氏名、所属事業所

これについては、明かせるのならばの話です。

基本的には、部署に自分の所属先、氏名を言う必要はありません。

ただ、私の会社の場合、会社側から各社員に仕事用の携帯電話を貸与されます。

その携帯電話からの連絡の場合、番号からどのグループ会社からの連絡であるかおおよそ把握できるそうです。

・ハラスメントが発生した日時

ハラスメントを受けたことがその日に限ってのことなのか、日常的に受けているのか確認されました。

また、それは自分に限ってのことか、自分以外に対しても、そのような扱いを受けているのか確認されます。

・ハラスメントの内容

どんな扱いを受けているのか詳しく聞き取り調査が行われます。

先方が解決に導きやすいよう、出来る限り詳細を話しました。

以上の内容を、リスク管理部署が精査します。

私の場合、貸与された携帯電話から連絡したため、折り返し電話が来ました。

会社として、どういう対応をとるのか事前連絡するためです。

その後、行われたことは、まず全グループ会社社員にこういう事例があったことを、多少事実をボカして通達されました。

それは、どこら辺の事業所・部署か分かる人間にはそれとなく察することが出来る内容でした。

それでも私の扱いが変わらないようならば、改めて連絡してほしいとリスク管理部署より頼まれました。

結論で言いますと、扱いが変わらず、再度相談することになります。

最後は、私の扱いが変わらないまま人事異動が行われ、私は別の部署で働くことになりました。

明確に解決したとは言えない結果となり、すっきりしない気持ちでした。

当時勤めていた会社は、それなりに名の通った全国企業でした。

そのため、何か問題が発生すると、たちまち会社イメージの低下にも繋がることになります。

それを防ぐために今回記載したリスク管理部署があり、コンプライアンス体制を敷いていると思われます。

すぐに助けを求められる先があり、相談できることがメリットではありました。

ただ、それでも全国的にグループ会社があります。

人事異動は容易にできるでしょう。

過労自殺した等、よっぽどの大問題でなければ、はっきり解決されることはないと感じました。

この一件から、一人で訴えても、うやむやにされてしまう可能性が高いことを学びました。

ハラスメントを訴える場合、まず、会社として、どのような制度があるのか、よく調べようと思います。

後で分かったことですが、労働組合に参加している先輩がいました。

今後そこに参加し、もし、私と同じ境遇の社員がいるのであれば、組合として、話し合いの場にあげ、訴えてみることも、一つの方法として考えるようにしました。