今回は、50代会社員(男)さんが、上司とその上司から受けたパワハラ指導体験談から、パワハラに対して解決方法を模索した結果をご紹介してみます。パワハラ解決方法として、上層部に相談するのが良いそうです。上層部相談時のポイントは、1.受けたパワハラの中で一番きつかったことを話す、2.客観的な事実を基に話す、3.パワハラを受けた時の自分の気持ちを話す、等があるそうです。

異動先でのパワハラ

こんにちは。

私は50代の男性会社員で、関西地区に住んでいる者です。

私のパワハラ体験談は、異動先の上司とその上司が、まさかのグルで、パワハラされた経験を話したいと思います。

私は、異動に伴いある上司(仮にA氏としておきます)の下に配属されました。

配属されて1ヶ月ほど経った頃、徐々にパワハラが始まりました。

私が、配属されて1ヶ月ほどしか経っていないのにもかかわらず、とてつもないノルマを課すようになったのです。

しかも、そのノルマは、A氏の仕事等もさせられ、その上でノルマをやり遂げないといけないという状況でした。

A氏は、毎日のようにノルマが達成できていないと私を叱責しました。

私が、A氏の仕事をして、その上でノルマを達成するのは、時間的に無理があるという事をA氏に話すと、「私はやっていた。」とか「新人でもできる。」、「これでも少ない方です。」とか、根拠のない話で終わらせました。

私は、異動してくる前、A氏がやっていた仕事(職種)をやっていました。

なので私は、そのノルマが異動してきたばかりの人間にできる範囲かどうか判断できる経験と知識がありました。

A氏からの理不尽な叱責を受け続けて数日が経ったある日、今度はA氏の上司(仮にB氏としておきます)から、同じような叱責が始まりました。

しかも、身に覚えのない疑いや、A氏のミスをなすりつけるようになりました。

そう、実は、A氏とB氏は付き合いが古く、師弟関係のような緊密な関係にあったのです。

私は、本来A氏のパワハラを相談すべきB氏にも相談できず、数ヵ月、ただ耐えるしかなかったのです。

パワハラが始まり、数ヶ月経った頃、私の体も徐々に悲鳴を上げ始め、このままでは心身ともに潰されると切羽詰まっていたころです。

ある同僚が、「B氏の上司(仮にC氏としておきます)に相談してみればいいんじゃないか。」と助言をくれたのです。

組織が、大幅に変更になった直後での異動であったこともあり、C氏は、離れたところにいて、今の組織にあまり関与していない感じだったので、私の頭になかったのですが、言われてみれば社長以外では、C氏しかいませんでした。

その同僚が、「相談する時、言葉だけだと信じてくれないかもしれないので、日付や状況のできるだけ詳細な内容のメモがあった方かいいね。」とも言ってくれてたのです。

幸いなことに、私は、週単位で業務日誌をつけていて、それを基にC氏に相談しました。

私のように、上司はおろか、その上の上司(特に組織で力を持っている上司)に言えないという方は参考にしてください。

C氏に相談するポイントは以下の3点です。

1.一番最初に、受けたパワハラの中で一番きつかったこと・ひどかったことから話す。

2.客観的な事実を基に話す。(これは、上記のような日付や大まかな時間とできるだけ詳細な内容のメモは最低限必要です。)

3.パワハラを受けて自分がどういう気持ちになったか(不快に感じたとか、恐怖を感じたとか)そして、体の不調をできるだけ詳細に伝える。

1は、まずは話す相手にどれだけひどい状況なのかインパクトを与えるためです。

全てを話そうとすると話が長くなり、話全体にまとまりがなく、なんとなくぼやけた感じで伝わってしまう恐れがあります。

私は、幸いなことに、大勢の前で話す営業の仕事や、人事の経験があり、上記のような、人に話して伝える最低限のポイントはつかめていたと思います。

2は、パワハラ相談では、非常に重要です。

できれば、パワハラを受けた時の音声を録音する方がいいのですが、難しいと思いますので、できるだけ細かいメモがあれば、信ぴょう性が上がります。

その時、周囲にいた人を覚えておいて、協力してもらい、証言を得られれば、なお良いでしょう。

3は、自分が今どの程度まで追い込まれていて、なおかつ体にもどのような悪影響が出ているかという点を伝えましょう。

医者の診断書があればなお良いでしょう。

とにかく、相談した相手に、できるだけ早く手を打ってもらうためにも上記のように事実関係がしっかりしていて、早く手を打たないと相談者がやばいという事をいかに伝えるかが最重要です。

うまく伝わらないと、相談した相手が、また「その上の上司等に相談してから」とか、「相手や周囲の人にも十分確認してから」等、非常に時間がかかるケースの方が多いと思いますので、特に私のように、医者にかかるほど追い込まれている方は、上記3点をしっかり伝えることが重要です。